慢性腰痛の原因 その3
こんにちは
西海です。
今日も慢性腰痛の原因についてお話していこうと思います
また慢性腰痛の話かぁ
と思われた方もいるかもしれませんが
なぜ慢性腰痛の話ばかりするのかというと……
それだけ腰痛の原因は様々にあり色々な角度から見ていかないと
良くならないことを皆さんにも知って頂きたいと思いお話しています
体の不調は自分自身が原因を認識していると改善する確率も高くなりますので
よければこのブログで自分の腰痛の原因を探してみてもらえればと思います
それでは今日のお話ですが
慢性腰痛の原因のひとつに精神的な要因があります。
精神的な要因とはどういうことかと言うと
人間は精神的ストレスを受けると興奮状態になります。
自律神経の交感神経と言われる物が優位になっている状態です。
*自律神経とは人間の身体を自動で調節する神経で、交感神経と副交感神経の二つの神経でバランスをとっています。
消化器や循環器、呼吸器、体温調節、筋肉、血管など様々なものを自動で調節しています。
興奮時には交感神経が、リラックス時には副交感神経が優位に 働くと言われています。
活動時は交感神経、就寝時は副交感神経というイメージです。
例えば大勢の前でスピーチをする時や、習い事の発表会であったり、不安や悩み事を抱えている時などに人間は精神的ストレスを受け交感神経優位になります。
交感神経が優位になっている場合では筋肉が過剰に緊張したり、呼吸が浅くなり胸式呼吸になったり、内臓機能が低下して胃もたれをおこしたりと様々な悪影響があります。
一過性のストレスなら副交感神経により調整しますが、不安や悩みが続くと興奮状態が解消されず、無理に副交感神経で落ち着かせようとします。
そして脳を緊急停止状態にすることでなんとか調整しています。
この様なことを続けていると自律神経の調節が下手になってしまいます。
異常がない自律神経は図の様にきれいな波を打ちますが
先程の調節が下手になっている状態だと下の図の様に急に興奮したと思ったらガクッと下がったりと好不調の波が激しくなります。
この様な状態では何もしていないのに急に体が緊張してきて痛みが強くなったり、逆に力が入らなくなり動きづらくなる事もあります。
腰痛や坐骨神経痛、五十肩などで強い痛みがある時期はストレスから交感神経も優位になっています。
さらに家庭や職場の人間関係や様々な精神的ストレスなども合わさってくると、自律神経の影響により治療効果とは関係なく身体が緊張してきてしまいます。
以前、私が担当した患者様で一ヶ月に3度もギックリ腰を繰り返した方がいました。
1.2回の治療で痛みは取れますし、再発しない様に注意して生活して頂いていたのですが翌週になると再び痛めてしまうのです。
しかも特に負担のかかる様な動作ではなく、徐々に体が硬くなってきて動けなくなってしまったり、些細な動きでギックリ腰になってしまいました。
この様なケースでは精神的な要因も腰痛に影響する事を患者様にお伝えしたところ
実は今、仕事で大事なプロジェクトを任されていて、その資料作りなどで生活リズムも乱れてしまい、さらにプレゼンテーションも任されているので常に不安を抱えている状態ということでした。
そしてその後、プロジェクトが終了した翌日から嘘の様に腰痛がなくなりました
もちろん精神的な要因が全ての原因だったというわけではありませんが高い確率で影響があったと考えられます。
この様に腰痛の原因には筋、骨格系だけでなく精神的な要因も考慮して患者様とコミュニケーションを取っていき、自律神経を調節しなければ改善しないパターンがあります。
腰痛だけでなく様々な痛みに影響してきますので、あなたの痛みや悩みが精神的なストレスの影響があるのかを一度評価しているのかをみる事も重要です。
当院では精神的な要因からくる腰痛なのかを評価し自律神経を調節する治療も得意としていますので、中々改善しない腰痛にお困りの方は一度ご相談ください